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魚へんの漢字

魚へんに平の読み方はヒラメ|鮃の漢字の由来、中国の字書は四字だけ

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難易度 中級

この字、読めますか?

鮃

訓
ひらめ
音
ヒョウ・ヘイ
画数
16画
この記事の目次

魚へんに平らの「平」と書く「鮃」はヒラメ、刺身や昆布締めでおなじみのあの白身の魚の字です。平たい魚だから魚へんに平、と読みたくなりますが、中国の字書を開くとこの字の説明は「魚の名」のひとことだけで、右側の平は字の音として書かれていました。漢字の由来をたどるうえでもうひとつ意外なのは、江戸の本がヒラメをこの字で書いておらず、「比羅女」や「平目」と書いていたことです。

『梅園魚品図正』の見開きいっぱいに描かれた平たい魚の黒い側。頭は左向きで、大きな口に歯が並ぶ
毛利梅園が描いた平たい魚の、黒い側。頭は左を向き、大きな口に歯が並んでいる。右上の題は「鞋底魚 背裏圖」。
出典:国立国会図書館デジタルコレクション(『梅園魚品図正』巻一・毛利梅園・天保6年序・NDL PID:1287112 コマ38・著作権保護期間満了)

「鮃」の基本データ

読み
ひらめ(訓)/ヒョウ・ヘイ(音)
画数
16画(魚へん11画+右側5画)
形
魚へんに「平」
生まれ
中国の字書に「魚名」として載る字。日本で作った国字ではない
中国語
píng。いまの中国でもヒラメは「牙鮃」
難易度
中級

読みと画数・中国語音は Unicode の Unihan Database(U+9B83)、中国名は FishBase による

字の成り立ち 中国の字書には「音は平、魚の名」とだけ

鮃=魚+平うおへん字の音は「平」

中国・清の時代にできた字書『康熙字典(こうきじてん)』を、安永9年(1780年)に日本で彫り直された版で開くと、魚の部のコマ8では、魚へんの字が右側の画数の少ない順に並んでいて、左ページの左端、ページが終わるぎりぎりのところに「鮃」がありました。

『康熙字典』和刻本の魚部コマ8の見開き。魚へんの字が大きな見出しで並び、左ページの左端の下に「鮃」
『康熙字典』魚部の見開き。魚へんの字が画数の順に並ぶ。左ページの左端の下、ページの終わりぎわに見出し「鮃」がある。
出典:国立国会図書館デジタルコレクション(『康熙字典』安永9年刊の和刻本・NDL PID:2562615 コマ8・著作権保護期間満了)
『康熙字典』の見出し「鮃」と注「五音集韻 符兵切 音平 玉篇 魚」、次のコマの頭の「名」の大写し
右が見出し「鮃」と、その注「〔五音集韻〕符兵切、音平。〔玉篇〕魚」。注の途中でページが終わるので、左に次のコマ9の頭の「名」を切り出して並べた。
出典:国立国会図書館デジタルコレクション(『康熙字典』安永9年刊の和刻本・NDL PID:2562615 コマ8・9・著作権保護期間満了)

「鮃〔五音集韻〕符兵切、音平。〔玉篇〕魚名」。

「符兵切、音平」は読み方の説明で、この字の音は「平」と同じだ、と言っています。意味のほうは「魚名」、魚の名、の二字だけで、どんな魚なのかも、平たいのかどうかも、この字書は書いていません。魚へんに平の「平」は、ここでは形ではなく字の音として説明されていたことになります。

中国では別の魚? 江戸の本はヒラメを「平目」と書いた

鮎や鮭のように、中国の本と日本とで指す魚が違う字もありますが、鮃については、『康熙字典』の「魚名」だけでは何の魚か決められないものの、魚類データベース FishBase がヒラメの中国での呼び名に「牙鮃」を挙げていて、いまの中国でも鮃はヒラメの字として使われています。ところが江戸の本を開くと、ヒラメは鮃とは書かれていませんでした。

人見必大(ひとみ・ひつだい)の食物の本『本朝食鑑(ほんちょうしょっかん)』(元禄10年=1697年刊)では、巻八のコマ185、見出し「鰈」の項のなかにヒラメが出てきます。

『本朝食鑑』巻八コマ185の見出し「鰈」と釈名の3列、その翻刻
「鰈〔音蝶。訓加禮比〕/釋名 比目…… 王餘魚〔訓加禮比。○鰈・比目・王餘、中華之名、而本朝亦用之〕/近俗謂大者號比羅女、小者號加禮比。然類同種殊乎。……」
出典:国立国会図書館デジタルコレクション(『本朝食鑑』巻八・人見必大著・元禄10年・NDL PID:2557333 コマ185・著作権保護期間満了)
翻刻と現代語訳をテキストで読む

翻刻

鰈〔音蝶。訓加禮比〕釋名 比目…… 王餘魚〔訓加禮比。○鰈・比目・王餘、中華之名、而本朝亦用之〕近俗謂大者號比羅女、小者號加禮比。然類同種殊乎。……

現代語訳

鰈(音は蝶。カレイと読む)。【名前】比目。王餘魚(カレイと読む。鰈・比目・王餘は中国の名で、わが国でも使う)。近ごろ世間では、大きいものを比羅女(ヒラメ)、小さいものを加禮比(カレイ)と呼ぶ。けれども、類は同じで種が違うのだろうか。……

「近俗謂大者號比羅女、小者號加禮比」、近ごろ世間では大きいものを比羅女(ひらめ)、小さいものを加禮比(かれい)と呼ぶ、とあって、ヒラメはカレイの項のなかに万葉仮名で書かれていました。必大は続けて「然類同種殊乎」、類は同じで種が違うのだろうか、と迷いを書き添えています。

貝原益軒(かいばら・えきけん)の『大和本草(やまとほんぞう)』(宝永6年=1709年刊)も同じで、巻十三のコマ35の見出しは「比目魚」に「カレイ」の振り仮名、カレイには二種類あると書いたうえで、その一種について「關東ニテ平目ト云」、関東では平目という、と続けています(NDL PID:2557359 コマ35)。同じ見開きの左ページには「鞋底魚(くつ底の魚)」が別の項として立ち、「クツゾコカレイ」と振り仮名がついていました。冒頭の絵を描いた毛利梅園(もうり・ばいえん)も、『梅園魚品図正(ばいえんぎょひんずせい)』巻一のコマ37、冒頭の魚の白い側の図に、同じ書き方を残しています。

『梅園魚品図正』の見開きに描かれた平たい魚の白い側。頭は右向き。右上に字の書き入れ
冒頭の魚の白い側。題は「腹之圖」。右上に「閩書 鰈魦魚」「又鞋底魚ト云」と見出しが並び、その下に小さく「關東ニテ平目ト云」。
出典:国立国会図書館デジタルコレクション(『梅園魚品図正』巻一・毛利梅園・天保6年序・NDL PID:1287112 コマ37・著作権保護期間満了)
『梅園魚品図正』コマ37の書き入れ「鞋底魚ト云」と「關東ニテ平目ト云」の大写し
右が「鞋底魚ト云」。左に「クツゾコカレイ」と振り仮名がある。左が「關東ニテ平目ト云」。平目の右に小さく「ヒラメ」。同じコマの二か所を切り出して並べた。
出典:国立国会図書館デジタルコレクション(『梅園魚品図正』巻一・毛利梅園・天保6年序・NDL PID:1287112 コマ37・著作権保護期間満了)

「鞋底魚ト云」「關東ニテ平目ト云」と、中国の本の名は鞋底魚(くつ底の魚)、関東では平目という、と書き、「平目」の横には小さく「ヒラメ」と振り仮名があります。今回開いた江戸の本のページに「鮃」の字は出てこず、ヒラメは「比羅女」か「平目」でした。

魚へんに平の一字が見つかったのは、明治の国語辞書、大槻文彦(おおつき・ふみひこ)の『言海(げんかい)』(明治22〜24年刊)のコマ516です。

『言海』コマ516の見出し「ひらめ(名)平目 鮃」と「其小ナルヲそげトイフ」の大写し
右が見出し「ひらめ(名)」と、枠で囲んだ「平目」。そのすぐ下に、小さく組まれた「鮃」。左は同じ項の「其小ナルヲそげトイフ」。二か所を切り出して並べた。
出典:国立国会図書館デジタルコレクション(『言海』大槻文彦・明治22〜24年・NDL PID:992954 コマ516・著作権保護期間満了)

見出し「ひらめ」の下に枠で囲んだ「平目」があり、そのすぐ下に、半分の高さで小さく「鮃」が組まれています。『言海』の凡例(コマ70)によれば、こうして一重の枠で囲んだ字は「和ノ通用字」、日本で通用している字で、中国の名は項の終わりに「比目魚一種」と別に挙げてありました。中国の字書では魚名のひとことだった字が、明治の日本の辞書ではヒラメの字として見出しに立っていたわけです。

どんな魚か 左側が黒く、口には歯

『言海』はヒラメを「かれひニ似テ大ク、長サ三四尺ニ至ル、左片、灰黒ニシテ、兩目アリ」と説明していて、カレイに似て大きく、左側が灰黒色でそこに目が二つあり、右側が白いのはカレイと逆だ、と続けています。冒頭の梅園の絵も、黒い側は頭が左を向き、大きな口に歯が並んでいました。「左ヒラメに右カレイ」という見分け方が江戸の本にどう書かれているかは、ヒラメとカレイの違いの記事で原本を読んでいます。

ヒラメの基本データ

分類
カレイ目ヒラメ科
分布
日本、サハリン、千島列島、朝鮮半島から南シナ海
すみか
水深10〜200mの海底
大きさ
最大で全長103cm、体重9.1kg
成長
メスは3歳で全長46cm・約1.7kg、9歳で68cm(北海道の日本海〜津軽海峡)
産卵期
6〜8月(同じ海域)
漁法
刺し網、釣り、定置網、底びき網(三重県)

分類・分布・大きさは FishBase、成長と産卵期は北海道立総合研究機構、漁法は三重県水産研究所による

数字は、FishBase、北海道立総合研究機構のヒラメの資源評価書(2020年度)、三重県水産研究所のヒラメの紹介ページで確かめました。北海道の評価書には、全長35cm未満の水揚げを制限してきたこと、そして「魚価の安い小型魚」を獲らないようにしてきたことも書かれていて、小さいヒラメは値が安いというこの話は、市場の節でもう一度出てきます。

市場の現場から 活けのヒラメは1kg3,067円

東京都中央卸売市場(豊洲市場など)の令和7年(2025年)の年次統計から、1kgあたりの平均価格を拾いました(東京都中央卸売市場 市場統計情報・年次統計資料、「品目別・月別平均価格」)。

統計の区分

年間平均(1kg)

いちばん高い月

いちばん安い月

ひらめ(国内)

1,543円

2月 2,133円

6月 1,021円

ひらめ(輸入)

3,224円

10月 4,627円

5月 2,592円

活ひらめ

3,067円

12月 3,577円

6月 2,108円

生きたまま取引される「活ひらめ」は年間平均で1kg3,067円と、生の「ひらめ(国内)」1,543円のほぼ2倍です。量は活ひらめが年間632トン、金額は約19億3,700万円(同「主要品目別取扱高」)で、生のひらめ(国内)は919トン、約14億1,900万円でしたから、量は生のほうが多く、金額は活けのほうが大きいことになります。

月ごとに見ると、活ひらめは12月の3,577円がいちばん高く6月の2,108円がいちばん安く、生のひらめ(国内)も2月が2,133円、6月が1,021円で、どちらも冬に高く初夏に安くなっています。「ひらめ(輸入)」は取引のあった月が1〜5月と10月だけで、産地は統計に書かれていません。

筆者が市場で見てきたこと

ここからは、筆者が市場でヒラメを扱ってきた経験です。活けのヒラメは天然も養殖も扱いますが、養殖の活魚はほとんどが韓国産で、国産の養殖の活けはまれにしか見ません。天然の活けは非常に高く、産地で締めたヒラメの倍以上の値がつくのが普通で、活魚でも鮮魚でも、1kgに満たないものは安めです。呼び名は大きさと季節で変わり、小さいものは「ソゲ」、冬のものは「寒ビラメ」、大きいものは「座布団」と呼びます。選ぶときに見るのは身の厚み、裏(腹側)の色、そして身の張りと透明感で、値がいちばん高いのは冬、12月から2月です。

これを公開されている数字や資料と突き合わせると、値の時期は先ほどの統計のとおりで、活ひらめは12月、生のひらめは2月がいちばん高くなっていました。「産地で締めたものの倍以上」という値の開きは、統計の年間平均(活け3,067円、生1,543円)とも重なりますが、統計の「活ひらめ」は天然と養殖を分けていないので、天然の活けだけの値段はこの表からは分かりません。小さいものが安いことは、北海道の評価書が「魚価の安い小型魚」と書いていたとおりです。

「ソゲ」という呼び名は明治の『言海』にもう載っていて、先ほどの大写しの左側、「其小ナルヲそげトイフ」がそれです。「寒ビラメ」については、愛知県が公開しているヒラメの紹介資料が旬を冬とし、「旬の冬には『寒ヒラメ』と呼ばれて最高の味です」と書いています。身の厚みは、宮城県仙台地方振興事務所水産漁港部の資料も、選び方として「身が厚く、尾びれ根元の肉付きがよいものが良い」と挙げていました。

言葉と文化 江戸では「三月ヒラメ」、春の魚だった

いまヒラメの旬は冬とされ、市場でも冬に値が上がりますが、江戸の本では季節が違っていました。小野蘭山(おの・らんざん)の講義を書きとめた『重訂本草綱目啓蒙(じゅうていほんぞうこうもくけいもう)』(弘化4年=1847年刊)の巻四十、コマ47のヒラメの説明です。

『重訂本草綱目啓蒙』巻四十コマ47のヒラメの説明3列と翻刻
「……ヨリ色アサシ。右片ハ白色。大ナル者ハ二三尺許。春夏味美ナリ。冬月ハ佳ナラズ。江戸ニテハ三月ヒラメト稱シ春賞ス。若州ニハ冬賞ス。四五尺ナルモノアリ。松前ニモ五尺ナ……」
出典:国立国会図書館デジタルコレクション(『重訂本草綱目啓蒙』巻四十・小野蘭山口授・弘化4年刊・NDL PID:2555647 コマ47・著作権保護期間満了)
翻刻と現代語訳をテキストで読む

翻刻

……ヨリ色アサシ。右片ハ白色。大ナル者ハ二三尺許。春夏味美ナリ。冬月ハ佳ナラズ。江戸ニテハ三月ヒラメト稱シ春賞ス。若州ニハ冬賞ス。四五尺ナルモノアリ。松前ニモ五尺ナ……

現代語訳

……(カレイ)より色が浅い。右側は白い。大きいものは二、三尺ほど。春と夏は味がよい。冬はよくない。江戸では「三月ヒラメ」と呼んで春に賞味する。若狭では冬に賞味する。四、五尺のものがある。松前にも五尺の……

「春夏味美ナリ。冬月ハ佳ナラズ。江戸ニテハ三月ヒラメト稱シ春賞ス」。

春と夏は味がよく、冬はよくないので、江戸では三月ヒラメと呼んで春に賞味する、というのです。

『重訂本草綱目啓蒙』コマ47の「ナリ冬月ハ佳ナラズ」「江戸ニテハ三月ヒラメ」「ト稱シ春賞」の大写し
右から「ナリ冬月ハ佳ナラズ」「江戸ニテハ三月ヒラメ」「ト稱シ春賞」。一列を三つに切って並べた。
出典:国立国会図書館デジタルコレクション(『重訂本草綱目啓蒙』巻四十・小野蘭山口授・弘化4年刊・NDL PID:2555647 コマ47・著作権保護期間満了)

ただし、すぐあとに「若州ニハ冬賞ス」、若狭では冬に賞味する、と続いていて、土地によってほめる季節が違っていました。明治の『言海』も、ヒラメの時期を「春夏ノ間ヲ候トス」と書いています。江戸で春の魚とされたヒラメがいまは冬の魚になった理由については、それを書いた資料に、今回はたどり着けていません。

食べ方 刺身、昆布締め、ムニエル

三重県水産研究所はヒラメの主な用途に刺身、ムニエル、フライ、煮つけ、塩焼きを挙げ、「身は数日寝かせるとしっとりと旨みが増します」と書いています。愛知県の資料は、刺身を昆布締めにするとさらに旨みが増す、と勧めていて、ひれの付け根の「縁側」は、脂ののりも歯ごたえもよいところです。宮城県仙台地方振興事務所水産漁港部が公開しているヒラメのムニエルは、切り身に塩こしょうを軽くふって小麦粉をまぶし、バターを溶かしたフライパンで両面を中火でこんがり焼き、残りのバターをからめて、好みでレモンを搾る、という料理です。

鮃

  • 読みは「ひらめ」。魚へんに平、16画
  • 中国の字書『康熙字典』は「音平」「魚名」とだけ書く
  • 江戸の本はヒラメを「比羅女」「平目」と書き、明治の『言海』の見出しに「鮃」
  • 江戸では「三月ヒラメ」と呼んで春に賞味した。いまは冬に値が上がる
  • 東京の市場で活けのヒラメは1kg3,067円。12月が最高値(令和7年)

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関連する漢字

ヒラメと対になる字が鰈(魚へんに葉)で、中国の本の「くつ底の魚」という名は、そちらの記事でも読んでいます。鮃と同じく、江戸の本が別の書き方をしていた字に、鰰(魚へんに神)と鯱(魚へんに虎)があり、ほかの字は魚へんの漢字一覧と、魚へんの漢字の由来の索引にまとめています。

この記事でわかったこと

  • 訓読みは「ひらめ」、音読みは「ヒョウ」「ヘイ」です(Unicode Unihan Database)。

    魚へんに「平」を書く16画の字です。

  • 中国の字書『康熙字典』は「鮃〔五音集韻〕符兵切、音平。

    〔玉篇〕魚名」とし、音が「平」で魚の名、とだけ書いています(安永9年刊の和刻本・NDL PID:2562615 コマ8・9)。平たい魚だから平、という説明はこの字書にはありません。

  • 国字ではありません。

    『康熙字典』が『五音集韻』『玉篇』を引いて載せている、中国の字書にある字です(NDL PID:2562615 コマ8・9)。いまの中国でもヒラメは「牙鮃」と呼ばれています(FishBase)。

  • 今回開いた江戸の本は「鮃」を使っていません。

    『本朝食鑑』は「近俗謂大者號比羅女、小者號加禮比」と万葉仮名で書き(NDL PID:2557333 コマ185)、『大和本草』と『梅園魚品図正』は「關東ニテ平目ト云」と書いています(NDL PID:2557359 コマ35、PID:1287112 コマ37)。「鮃」は明治の『言海』の見出しで確認できます(NDL PID:992954 コマ516)。

  • いまは冬が旬とされ、東京都中央卸売市場の令和7年の統計でも活ひらめは12月がいちばん高値です。

    ただし『重訂本草綱目啓蒙』は「春夏味美ナリ。冬月ハ佳ナラズ。江戸ニテハ三月ヒラメト稱シ春賞ス。若州ニハ冬賞ス」と書いており、江戸では春の魚とされていました(NDL PID:2555647 コマ47)。

  • 東京都中央卸売市場の令和7年(2025年)の年次統計では、生の「ひらめ(国内)」の年間平均が1kg1,543円、生きたまま取引される「活ひらめ」が1kg3,067円でした。

    活ひらめは12月に3,577円でいちばん高くなっています。

この記事で開いた原本

どれも国立国会図書館デジタルコレクションで、無料・登録なしで読めます。コマ番号から該当ページが開きます。

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