魚へんの漢字の由来一覧47字
魚へんに「青」で鯖、「豊」で鱧のような魚へんの漢字の由来を、江戸の本草書や図譜の原本画像で調べた記事の一覧です。 由来の型(中国では別の魚だった字、日本で作られた字など)ごとに分けて並べています。
使った本は国立国会図書館デジタルコレクションで無料公開されています。記事には書名とコマ番号を書いているので、同じページを開いて読めます。
魚へんに○で引く
- 鯏あさり魚へんに利
- 鯵あじ魚へんに参
- 鮎あゆ魚へんに占
- 鮑あわび魚へんに包
- 鮟鱇あんこう魚へんに安・康
- 魦いさざ魚へんに少
- 鰯いわし魚へんに弱
- 鰻うなぎ魚へんに曼
- 鰍かじか魚へんに秋
- 鯑かずのこ魚へんに希
- 鰹かつお魚へんに堅
- 魳かます魚へんに市
- 鰈かれい魚へんに枼(葉の下)
- 鱚きす魚へんに喜
- 鯨くじら魚へんに京
- 鯉こい魚へんに里
- 鮗このしろ魚へんに冬
- 鮴ごり魚へんに休
- 鮭さけ魚へんに圭
- 鯖さば魚へんに青
- 鮫さめ魚へんに交
- 鰆さわら魚へんに春
- 鱪しいら魚へんに暑
- 鯱しゃちほこ魚へんに虎
- 鮨すし魚へんに旨
- 鱸すずき魚へんに盧
- 鯣するめ魚へんに易
- 鯛たい魚へんに周
- 魛たちうお魚へんに刀
- 鱈たら魚へんに雪
- 鯰なまず魚へんに念
- 鰊にしん魚へんに東
- 鰰はたはた魚へんに神
- 鱧はも魚へんに豊
- 鰉ひがい魚へんに皇
- 鮃ひらめ魚へんに平
- 鱶ふか魚へんに養
- 鰒ふぐ魚へんに复(復の右側)
- 鮒ふな魚へんに付
- 鰤ぶり魚へんに師
- 魴鮄ほうぼう魚へんに方・弗
- 𩸽ほっけ魚へんに花
- 鰡ぼら魚へんに留
- 鮪まぐろ魚へんに有
- 鱒ます魚へんに尊
- 鯥むつ魚へんに陸の右側
- 鰙わかさぎ魚へんに若
まずはここから
魚へんの国字 鰯・鱈・鰆を江戸の学者は「倭字」と呼んだ
魚へんの国字を江戸の原本で確かめます。1709年の『大和本草』で貝原益軒は、鱈・鰆・鰯・魳・鮟鱇を、正しい字を知らない世間が作った「倭字」だと名指しし、本文ではサワラを「馬鮫魚」、タラを「夻魚」と書きました。
中国の本では別のものを指していた字
江戸の学者が読んだ中国の本草書や字書では、同じ字が日本とは違う魚や食べ物の名前でした。そのずれを、江戸の学者がどう書き残したかをたどっています。
- 鯵あじ
魚へんに参
魚へんに参の読み方はアジ|鯵の漢字の由来、平安の字は「参」ではない
魚へんに参と書いて「鯵(あじ)」。鯵の漢字の由来を原本でたどると、平安時代の辞書に載る字は魚へんに「参」ではありませんでした。今の形になるまでに何が起きたのか。中国の字書では、同じ字がまったく別の物の名前でした。
- 鮎あゆ
魚へんに占
鮎の漢字の由来は三説あった——中国ではナマズを指す字だった
鮎の漢字の由来を江戸の本で引くと、説明が割れていました。中国で鮎はナマズの字。毛利梅園は「魚占」の意と書き添えながら「非也」とし、新井白石は「年」と音が近いからかと推す。原本画像でたどります。
- 鮑あわび
魚へんに包
魚へんに包の読み方はアワビ|鮑は中国で干し魚の字だった
魚へんに包の読み方はアワビ(鮑)。中国の本草書で鮑は干し魚の字でした。江戸の本は見出しに「鰒」を立て、鮑と書くのは「もとは誤り」と書いています。東京の市場ではアワビが1kg7,184円、高値は6月です。
- 鰍かじか
魚へんに秋
魚へんに秋の読み方はカジカ 中国の本では鰍はドジョウ
魚へんに秋の読み方はカジカ。でも中国の本草書では泥鰍はドジョウの名で、江戸の和漢三才図会も「鰍 同」とドジョウの項に置きます。江戸のカジカは杜父魚・河鹿。鰍が辞書の見出しに立つのは明治の言海でした。
- 鮭さけ
魚へんに圭
鮭の漢字の由来はフグ——江戸の学者が三代「誤り」と書き続けた
鮭の漢字の由来はフグでした。「鮭はフグの字、サケに使うのは誤り」という注意書きは江戸の本に何度も出てきます。では正しい字は何か。原本を開くと、学者たちの答えは割れていました。
- 鯖さば
魚へんに青
鯖の漢字の由来 中国の「鯖」は川と湖にすむ別の魚だった
鯖の漢字の由来を江戸の原本でたどります。『本草綱目』は「青亦作鯖」、鯖は青魚の別の書き方で、その青魚は川と湖にすむ魚でした。寺島良安は「湖にいるとは聞かない」、毛利梅園は「鯖ノ字ヲ用ルハ非也」と書き残しています。
- 鮨すし
魚へんに旨
鮨の漢字の由来 魚へんに旨はもと「魚のひしお」、すしの字は鮓だった
鮨の漢字の由来と鮓との違いを原本でたどります。江戸の終わりの『守貞謾稿』は「鮨ハ近来ノ俗字也」、狩谷棭斎は中国の字書から「鮨之非須之可知也」と書きました。ところが奈良時代の荷札には、もう「鮨」も「鮓」も書かれています。
- 鯛たい
魚へんに周
鯛の漢字の由来 魚へんに周は『説文』では「骨の端がもろい」字
鯛の漢字の由来を江戸の原本でたどります。狩谷棭斎は『説文解字』の「鯛、骨端脆也」を引いて「非此義」と書きました。貝原益軒はタイの見出しを「棘鬣魚」とし「本邦ノ俗用鯛字」、寺島良安は『本草綱目』に載らない魚だと書いています。
- 魛たちうお
魚へんに刀
太刀魚の漢字は「魛」と「鱭」|魚へんに刀の字と江戸の取り違え
太刀魚の漢字は一文字なら魚へんに刀の「魛」。中国の字書では鮆魚の字で、『本草綱目』の鱭魚は川や湖の魚でした。益軒は「相似テ不同」、良安は鱭に太刀魚を当て、蘭山は誤りだと書きます。
- 鰊にしん
魚へんに東
魚へんに東の読み方はニシン|江戸の本は鰊を「東の音」と書いた
魚へんに東の読み方はニシン(鰊)。いまの鰊の右側は一画多い「柬」ですが、江戸の本は「音東」と注し、東の海にだけ出る魚だからと書きました。東京の市場では生のニシンが1kg437円です。
- 鱧はも
魚へんに豊
鱧の漢字の由来 魚へんに豊は「礼」、北斗を拝む川魚の字だった
鱧の漢字の由来を江戸の原本でたどります。『本草綱目』は鱧を頭に七つの星がある川の魚とし「有自然之禮、故謂之鱧」、寺島良安は「故字从禮省」と書きました。貝原益軒は「ハモハ海鰻ナリ」、鱧をハモと読むのは誤りだとしています。
- 鰉ひがい
魚へんに皇
魚へんに皇の読み方はヒガイ|鰉は中国の字書にある別の魚の字
魚へんに皇の読み方はヒガイ(鰉)。琵琶湖のコイのなかまです。明治天皇が好んだので作られた字といわれますが、鰉は『康熙字典』に載る字。江戸の本は「漢名未詳」、明治35年の旅行記は「滋賀縣廳で製つた字」と書きました。
- 鱶ふか
魚へんに養
魚へんに養の読み方はフカ|鱶は「人を養う」干し魚の字
魚へんに養の読み方はフカ(鱶)。中国の『本草綱目』では干した魚の字で、「人を養うから養」と説きます。元禄の『本朝食鑑』が見出しに立て、明治には鱶鰭の字に。東京の市場のサメ類は1kg561円です。
- 鰒ふぐ
魚へんに复(復の右側)
ふぐの漢字「河豚」と「鰒」|豚は味のよさ、鰒は石につく貝の字
ふぐの漢字は「河豚」と魚へんに复の「鰒」。『本草綱目』は豚の字を「豚言其味美也」、味のよさだと説きます。鰒は中国の字書では石につく貝の字で、江戸には「俗ニ河豚ト心得タルモノアリ」と書いた本がありました。
- 魴鮄ほうぼう
魚へんに方・弗
魚へんに方の読み方は?魴鮄でホウボウ|江戸は「正字未詳」
魚へんに方は「魴」。魴鮄と書いてホウボウと読みます。江戸の『和漢三才図会』は「正字未詳」、『魚鑑』は「俗に魴鮄の字を用ゆ」。中国の魴は『詩経』に出てくる別の魚でした。東京の市場では1kg1,300円です。
- 鮪まぐろ
魚へんに有
鮪の漢字の由来 もとは中国でチョウザメの仲間を指す字
鮪の漢字の由来を江戸の原本でたどります。貝原益軒は1709年の『大和本草』で「鮪ハ鱘ノ別名」と書き、見出しをカタカナの「シビ」にしました。鱘はチョウザメの字。鼻が長く口が顎の下にある魚です。
- 鱒ます
魚へんに尊
魚へんに尊の読み方はマス|鱒の漢字の由来、何が「尊い」魚なのか
魚へんに尊と書いて「鱒(ます)」。鱒の漢字の由来を江戸の原本でたどると、『本草綱目』は尊い魚だからと書きました。では何が尊いのか。しかも今の中国で鱒は、日本のマスとは別の川の魚の名前です。
- 鯥むつ
魚へんに陸の右側
魚へんに陸の右側で鯥(むつ)|江戸では正しい字がなかった魚
魚へんに陸の右側(坴)の「鯥」はムツ。中国の字書では牛の形をした魚の字で、江戸の『和漢三才図会』はムツを「正字未詳」とした。鯥がムツの項の先頭に並ぶのは明治の『水産俗字集』です。
字の形の由来をたどった字
中国でも日本でも同じ魚を指す字です。右側の形がどこから来たのかを、江戸の学者が引いた中国の字書でたどっています。
- 魦いさざ
魚へんに少
魚へんに少の読み方はイサザ|魦は「砂を吹く小魚」の字
魚へんに少の読み方はイサザ(魦)。琵琶湖だけにすむハゼのなかまです。『康熙字典』は読みを沙(すな)と同じとし、「吹沙小魚」、砂を吹く小さな魚と説明。平安の字書は「いささこ」と読みをつけていました。
- 鰻うなぎ
魚へんに曼
魚へんに曼の読み方はウナギ|鰻の漢字の由来は「影で子を生む」
魚へんに曼と書いて「鰻(うなぎ)」。鰻の漢字の由来を江戸の原本でたどると、『本草綱目』は、ウナギには雌がなく「以影漫於鱧魚」、影を鱧にかけて子を生むから鰻鱺と名づけたと書きました。江戸の学者が「誤」と書いた平安の読みも紹介します。
- 鰈かれい
魚へんに枼(葉の下)
魚へんに葉の読み方はカレイ|鰈の漢字の由来は「くつ底の魚」
魚へんに葉の下の部分(蝶の右側と同じ)で「鰈(かれい)」。鰈の漢字の由来を原本でたどると、『本草綱目』は「鰈猶屧也」、世間の名は「くつ底の魚」。東京の市場では活けのカレイが1kg4,796円で、活魚14品目の最高値でした。
- 鯨くじら
魚へんに京
鯨の漢字の由来 魚へんに京はもと「䲔」の別の書き方だった
鯨の漢字の由来を江戸の原本でたどります。狩谷棭斎が引く『説文解字』では、海の大魚の字は「䲔」で、「䲔或从京」、鯨はその別の書き方でした。貝原益軒はクジラを「海鰌」、海のドジョウと書き、その理由も書き残しています。
- 鯉こい
魚へんに里
魚へんに里の読み方はコイ|鯉の漢字の由来は「十の字の鱗」
魚へんに里と書いて「鯉(こい)」。鯉の漢字の由来を江戸の原本でたどると、『本草綱目』は「鯉鱗有十字文理、故名鯉」、鱗に十の字の模様があるから鯉と名づけたと書きました。寺島良安も、これを引いて書きとめています。
- 鮫さめ
魚へんに交
魚へんに交わるの読み方はサメ|鮫の漢字の由来、何が交わるのか
魚へんに交(交わる)と書いて「鮫(さめ)」。鮫の漢字の由来を江戸の原本でたどると、交わるのは鮫の体のある部分の模様でした。平安の辞書も同じところに目をつけ、江戸の百科事典はその使い道まで書き残しています。
- 鯱しゃちほこ
魚へんに虎
鯱の漢字の由来 江戸では「魚虎」「鴟尾」「鱐」と書いたシャチホコ
鯱の漢字の由来を江戸の原本でたどります。寺島良安は「魚虎」の二字、貝原益軒は「鴟尾」と書き、世間では干物の字「鱐」が使われていました。魚へんに虎の一字は、明治の辞書『言海』の見出しで見つかります。
- 鱸すずき
魚へんに盧
鱸の漢字の由来 魚へんに盧は「白地に黒い模様」の魚
鱸の漢字の由来を江戸の原本でたどります。『本草綱目』は「黒色曰盧、此魚白質黒章、故名」、白い地に黒い模様があるから鱸と書きました。寺島良安は、せいご・はね・すずきと大きさで名が変わることも書き残しています。
- 鯣するめ
魚へんに易
魚へんに易の読み方は?鯣でスルメ|江戸の本は「鯗」と書いた
魚へんに易は「鯣」。スルメと読みます。江戸の『和漢三才図会』はスルメを干物の字「鯗」で書き、明治の『言海』が見出しを「鯣」に。大正の漢字の本は「国訓」に入れました。東京の市場のスルメイカは1kg1,119円です。
- 鯰なまず
魚へんに念
魚へんに念の読み方はナマズ|鯰の漢字の由来、なぜ「念」なのか
魚へんに念と書いて「鯰(なまず)」。鯰の漢字の由来を江戸の原本でたどると、中国でナマズを表す字は「鮎」でした。では日本の鯰の「念」はどこから来たのか。江戸の考証学者・狩谷棭斎の見立てを原本で読みます。
- 鰰はたはた
魚へんに神
鰰の漢字の由来 魚へんに神のハタハタ、江戸では「雷魚」と書いた
鰰の漢字の由来を原本でたどります。江戸の毛利梅園はハタハタを「雷魚」と書き、雷の声を聞くと浜に群れるからと説明。魚へんに神の「鰰」は、明治の官撰地誌『日本地誌提要』に「俗ニ鰰字ヲ用ユ」と出てきます。
- 鮃ひらめ
魚へんに平
魚へんに平の読み方はヒラメ|鮃の漢字の由来、中国の字書は四字だけ
魚へんに平と書いて「鮃(ひらめ)」。鮃の漢字の由来を原本でたどると、中国の字書の説明は「音平、魚名」のわずかな言葉だけでした。では江戸の人はヒラメを何と書いたのか。「三月ヒラメ」と呼ばれた春の旬と市場の値段も見ます。
- 鮒ふな
魚へんに付
魚へんに付の読み方はフナ|鮒の漢字の由来は「くっつく」から
魚へんに付と書いて「鮒(ふな)」。鮒の漢字の由来を江戸の原本でたどると、『本草綱目』は「以相附也、故謂之鮒」、連れだって泳ぎ互いにくっつくから鮒だと書きました。寺島良安は、鯽を含む三字を「三字通用」としています。
- 鰡ぼら
魚へんに留
魚へんに留の読み方は?鰡でボラ|江戸の本は「鯔」と書いた
魚へんに留は「鰡」。ボラと読みます。ただし江戸の『和漢三才図会』の見出しは「鯔」で、世間の字は「鮥」。『康熙字典』の鰡は「魚名」とだけ。東京の市場では1kg738円、秋から冬に値が跳ねあがります。
江戸の学者が「正しい字はわからない」とした魚
中国の本に載っていない魚は、江戸の本草書でも漢字が決まりませんでした。見出しをカタカナや万葉仮名で書いた魚です。
- 鯏あさり
魚へんに利
魚へんに利の読み方はアサリ|江戸の学者も正しい字が分からなかった
魚へんに利の読み方はアサリ(鯏)。ところが江戸の百科事典は「淺蜊」と書いて「正字未詳」。では魚へんに利の字はどこから来たのか。大正の本が書いた答えを原本で確かめ、東京の市場のアサリの値段も見ます。
- 鮟鱇あんこう
魚へんに安・康
魚へんに安の読み方はアンコウ|鮟鱇の漢字の由来は「未見出處」
魚へんに安と康で「鮟鱇(あんこう)」。鮟鱇の漢字の由来を江戸の原本でたどると、和漢三才図会・大和本草・梅園の図譜は、そろって見出しを中国名の「華臍魚」とし、鮟鱇は世間の呼び名。貝原益軒は「未見出處」と書いていました。
- 鱚きす
魚へんに喜
鱚の漢字の由来 江戸の学者は「正字未詳」「漢名未知」と書いた
鱚の漢字の由来を江戸の原本でたどります。寺島良安はキスの見出しを「幾須吾」と万葉仮名で書いて「正字未詳」、貝原益軒は「中華ノ書ニテ未見之、故ニ漢名未知」。毛利梅園の図譜には「鱚」の字が見出しに立ち、「漢名不詳」と添えてありました。
- 鮴ごり
魚へんに休
魚へんに休の読み方はゴリ|江戸の本は鮴を「字書に見ることなし」
魚へんに休の読み方はゴリ(鮴)。メバルとも読みます。江戸の『日本山海名産図会』は見出しに鮴を立てて「字書に見ることなし」と注記。とり方の名は「鮴押」でした。東京の市場のメバルは1kg1,442円です。
- 鱪しいら
魚へんに暑
魚へんに暑の読み方はシイラ|江戸の本は鱪を「正字未詳」
魚へんに暑の読み方はシイラ(鱪)。江戸の『和漢三才図会』は「正字未詳」とし、見出しは魚へんに署の鱰でした。別の字は「九万疋」で、婚礼やひな祭りの祝いの魚。東京の市場では1kg254円です。
- 𩸽ほっけ
魚へんに花
魚へんに花の読み方はホッケ|江戸の図譜はカタカナ、字は明治から
魚へんに花の読み方はホッケ。江戸の図譜はカタカナで「ホツケ」と書き、魚へんに花の字は明治25年の北海道庁の報告書に「方言ほつけ」として出てきます。東京の市場では開き干しが1kg965円です。
- 鰙わかさぎ
魚へんに若
魚へんに若の読み方はワカサギ|江戸の本は鰙でなく「若鷺」
魚へんに若の読み方はワカサギ(鰙)。ところが江戸の本は「若鷺」「阿末左幾」やカタカナで書き、この字を使っていません。「公魚」は麻生藩が幕府に献上した魚の字。東京の市場では12月から2月が高値です。
江戸の学者が「日本で作った字」とした字
江戸の本が、日本で作られた字だと書き残している魚へんの字です。本によって「倭字」「国俗の制」「日本の俗字」と呼び方が違います。
- 鰯いわし
魚へんに弱
魚へんに弱の読み方はイワシ|鰯の漢字の由来、江戸の三冊で割れた
魚へんに弱と書いて「鰯(いわし)」。鰯の漢字の由来は「弱い魚だから」で済むのか。江戸の原本を開くと、『本朝食鑑』は和字、『和漢三才図会』は俗字、貝原益軒は別の中国の字を引いていて、三冊で扱いが割れていました。
- 鯑かずのこ
魚へんに希
魚へんに希の読み方はかずのこ|江戸の学者も「鯑字未詳」
魚へんに希の読み方はかずのこ(鯑)。江戸の本は「鰊鯑」と二字で書いて「かどのこ」と読ませ、学者は「鯑字未詳」と書き、字書にも見えないと記しました。大正の本は国字の一覧に。東京の市場では12月がいちばん高値です。
- 鰹かつお
魚へんに堅
鰹の語源は「堅い魚」——国字と言われた字とかつお節の始まり
鰹の語源は「堅い魚」。江戸の本は、カツオの名は干し固めた保存食から来たという説を記し、「鰹」を堅魚の二字を合わせた日本の俗字と書きました。ところが中国の字書にも「鰹」はあります。原本画像でたどります。
- 魳かます
魚へんに市
魚へんに市の読み方は?魳でカマス|江戸の学者三人が割れた字
魚へんに市に見える「魳」はカマス。右側は4画の「帀」です。『大和本草』は「倭字」、『本朝食鑑』は「字書惟爲魚名」、『和漢三才図会』は「自古用来」。中国の名は梭子魚。東京の市場では1kg1,349円です。
- 鰆さわら
魚へんに春
鰆の漢字の由来——名は「狭腹」、字は「春に盛んに出るから」
鰆の漢字の由来を江戸の本と中国の字書の原本で確かめます。『和漢三才図会』は「春月盛出、故俗用鰆字」、名は腹が狭い「狭腹」。「国字」とされた鰆は『康熙字典』にも載っています。
- 鱈たら
魚へんに雪
魚へんに雪の読み方はタラ|鱈の漢字の由来、なぜ雪?江戸の本で三通り
魚へんに雪と書いて「鱈(たら)」。鱈の漢字の由来、なぜ雪なのかを江戸の原本で開くと、理由が本ごとに違いました。とれる時期、好む寒さ、身の色。『本朝食鑑』『和漢三才図会』、栗本丹洲の三つの説明を原本のページで読み比べます。
- 鰤ぶり
魚へんに師
魚へんに師の読み方はブリ|鰤の漢字の由来は「老いた魚」
魚へんに師で「鰤(ぶり)」。江戸の本が字の由来に挙げたのは師走ではなく中国の字書の「老魚」でした。『日本山海名産図会』は魚と師を合わせた字と説明。東京の市場では12月のぶりが1kg2,383円です。
江戸の本が「書き誤り」とした字
世間では使われていても、江戸の学者は本の見出しに使わず、別の字の書き誤りだと書き残した字です。
- 鮗このしろ
魚へんに冬
魚へんに冬の読み方はコノシロ 鮗は江戸で「誤り」とされた字
魚へんに冬の読み方はコノシロ。ただ江戸の本草書の見出しは鰶や鱅で、鮗は出てきません。1776年自序の『奥細道菅菰抄』は「俗間ニ鮗ト書ハ鰶ノ誤」と書き、子ども向けの字の本のせいだとしていました。
読み方を一枚の表で見るなら魚へんの漢字一覧。魚の名前から引くときは魚の名前索引、 ことわざから引くときは魚のことわざ・慣用句一覧をどうぞ。














































